HATOGI屋(ハトギヤ)

大谷砥石【北山 #8000】のレビュー

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今回は、大谷砥石の商品である【北山 #8000】のレビューをしていこうと思います。

 

こちらですね。

 

この【北山】も僕はボチボチ使っているので表面のプリントアウトされた文字は消えております。

 

新品は、砥石の表面に商品名や何やら文章が書かれてるので、勘違いのないよう(*´з`) 

 

そして、【北山】も以前レビューした【嵐山】同様に名倉がついております。

 

では、まずスペックからいきましょう。

  • サイズ・・・縦210×横72×高さ25mm
  • 製造方法・・・レジノイド
  • 硬さ・・・普通くらい
  • 使用前の給水・・・必要
  • その他・・・砥石に台がくっついている【木台付き】とくっついていない【木台無し】がある。ぶっちゃけどっちでもいい。

 

【北山】も、他のサイトだと不吸水性と書かれたりしていますが、水を数滴垂らすと速攻で吸うので、しばらく水に浸け込んでおきましょう。

↑表面に薄く水を張ったらものの数秒で吸収していきました。

 

注意ポイント1

ただ、浸け込んだ方がいいからと言って何日間も水に入れっぱなしはやめた方がいいかもしれません。レジノイド系やマグネシア系の砥石は、水に浸かり過ぎると粒子同士を繋げているボンド剤が柔らかくなってしまう可能性があるので、使用前に少しだけ水に浸け込む程度にしましょう。

 

まぁ、ぶっちゃけ僕は、レジノイド系やマグネシア系の砥石を何日間も水に浸け込んだことがないので、どれくらい柔らかくなるのか知らないんですけどね(*´ω`*)

 

メーカーさんにそう言われたからみなさんにもそうお伝えしているだけです(笑)

 

今度実験でもしてみますわ(^^)/

 

話がそれました、、、

 

では、いつも通り柳刃包丁から研いでいきましょう。

↑が【北山#8000】で研ぐ前の写真です。(刃の黒幕#2000の研ぎ跡)

↓が【北山#8000】で研いだ後の写真です。

特に何も意識することなく、研いでみましたが、刃金は光り、地金は霞んで(曇って)いますね。

 

研ぎ感も【嵐山】同様、樹脂のようでマイルドで、切刃全体がしっかり当たってくれているのが伝わってきます。もちろんツルツル滑る感覚はありません。

 

例えるなら、ゴムや樹脂で包丁を磨いている感覚でしょうか、、、(”ω”)ノ

 

では、付属の【名倉】で砥グソをたくさん出して、研いでいきましょう。↓

注意ポイント2

砥石にしっかり水を吸わせて、表面に水が残っている状態にして名倉でこすらないと、名倉が「グッ」っとブレーキをかけて止まってしまい擦りにくくなってしまいます。それと、後から水をかけすぎるとせっかくの砥グソが流れ落ちてしまうので、そこにも気を付けましょう。

  

↓が【名倉】を使って砥グソをたくさん出して研いだ後の写真です。

これは綺麗に刃境の模様が出ましたね~。僕は【北山】のこの仕上がりが大好きです(^^)/

 

刃金も霞み過ぎることなく鏡面を残しています。 和包丁には【北山】はかなり相性が良いですね! 

 

では続いてステンレスの三徳包丁にいきましょう。 

↑が【北山#8000】で研ぐ前の写真です。(刃の黒幕#2000の研ぎ跡)

↓が【北山#8000】で研いだ後の写真です。

研ぎ傷が浅く均一になって広がっているのがわかりますか?柳刃包丁より霞み(曇り)気味ですが、刃先にほんの少しの光り具合は残しています。

 

そして↓が【名倉】を使って砥グソをたくさん出して研いだ後の写真です。

霞み(曇り)がもう少し濃くなって、上品な研ぎ跡になっています。研ぎオタクの中には、上品な霞み(曇り)を好む方も多々いらっしゃいます。僕はギラギラ光らせる派なので、結局最後は光らせますが(笑)

 

↓ということで、最後に刃先の刃金部分だけ光らせました(*´▽`*)

ステンレスだからといって特に研ぎにくい感じはなかったです。

 

 

では続いて鋼の三徳包丁にいきましょう。

↑が【北山#8000】で研ぐ前の写真です。(刃の黒幕#2000の研ぎ跡)

↓が【北山#8000】で研いだ後の写真です。

写真だと、刃の黒幕#2000と比べて、北山の方が“若干の鏡面具合”で仕上がっているように見えますが、実物を見ると【北山】で研いだ後はかなり鏡面になっています。もっと完璧な鏡面にしたいのであれば、荒砥、中砥の段階ででしっかり研ぎ傷を消しておけば良いかと。

 

そして↓が【名倉】を使って砥グソをたくさん出して研いだ後の写真です。

予想通り、全体的に霞み(曇り)ましたね。

 

そういえば、軽く電話でメーカーさんとお話ししたのですが、メーカーさん曰く、「本当はもっと霞ませ(曇らせ)たいんですけどね~、、、」とおっしゃっていました( ゚Д゚)

 

僕は今の状態がベストなので、このままでいてほしいですが、もしいつか新しくリニューアルされるのであれば、それも使ってみたいですね。 

 

あっ、砥グソの量を載せ忘れていましたが、【嵐山】と似ています。↓

鉄が削れて出てきた“黒い砥グソ”と、砥石が削れて出てきた“砥石色の砥グソ”がだいたい半々っといった感じですね。←“半々”という表現は結構適当です(笑)

 

 

大谷砥石【北山 #8000】のまとめ

  • 研ぎ感は、樹脂やゴムっぽい感じだよ。硬度が高い包丁を鏡面にしたい時に向いているかもね。
  • 砥グソの出る量は普通くらいだから、特に意識することなく研いでいけば、ある程度の砥グソが出てくるよ。和包丁なら勝手に霞んで(曇って)刃境の模様が出てくれると思う。
  • 名倉を使って研ぐと、砥げるスピードは速くなるけど刃先は若干粗くなるよ。粗い刃付けにしたい時にはいいかもね。(個人的には”仕上げ砥石で粗い刃付け”はどうかと思うけどね、、、)
  • 名倉を使って“細かい刃付け”にしたいなら、天然砥石を名倉代わりに使って砥グソを出すことをお勧めするよ。(もしくは、番手(粒子)がかなり細かい名倉)
  • ぶっちゃけ、名倉使わなくても全く問題ないレベルで切れ味出るよ。
  • 砥グソもそれなりに出るだけあって、使っていけば凹んでくるけど、砥石自体が厚めだし、値段もお値打ちだから仕上げ砥石で迷ったら【嵐山】か【北山】買っとけばいいよ。ただ、凹みはほんの少しずつで気づきにくいから注意してね。
  • ステンレスでも鋼でも何でも研げる(仕上がる)よ。
  • 鏡面にしたいのであれば、【嵐山】より【北山】の方がよりクリアな鏡面になるよ。

“大谷砥石【北山 #8000】のレビュー” への3件のフィードバック

  1. レビュー大変参考になりました!
    大谷砥石の北山 #1000と男山 #2000を使っていて、仕上げ砥を購入するか迷っているのですが、買い足すとすれば、嵐山#6000と北山#8000ではどちらがオススメでしょうか?ご教授いただけると幸いです。

    • 村人s様コメントありがとうございます。2つとも高性能な砥石なので、正直大きな差がある訳ではないので難しいですね、、、。好みの問題と言ってしまえばそれまでなので、あえて言うのであれば、、、
      鏡面具合をよりクリアな感じにしたいのであれば、【北山】ですね。
      値段を少しでも安く抑えたいのであれば【嵐山】かと。ちなみに、#2000番手まで使っていれば、次の砥石は#8000まで飛んでも特に問題ありません。しかし、仮に中砥石が#1000しか持っていないのであれば#6000の【嵐山】をおススメします。使っている砥石の番手があまりにも離れすぎるのはよくないので、、、。
      それと#6000と#8000の切れ味の違いは格段の差は無いので気にしなくていいと思われます。ご参考になりましたでしょうか?

      • ご回答ありがとうございます!#1000と#2000を持っていますので、#8000の北山を試してみたいと思います。

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