剛研【新】#5000のレビュー
今回は、ナニワ研磨工業の剛研【新】の#5000のレビューをしていこうと思います。
こちらですね。
この【新】#5000は結構使いましたね~。
結構綺麗に鏡面になってくれます。
もちろん、完璧な鏡面にはなりませんが、通常の仕上がりで言えば十分なほどの仕上がりになります。(研いだ面に自分の顔がハッキリ写るくらい)
【新】シリーズは、刃の黒幕よりは水を吸うので最初は多少水を多めにかけながら研いだ方がいいかもしれません。
↓が表面に水を張った状態。
↓が20~30秒くらい経った写真。
砥石が水を吸って表面が乾いているのがわかると思います。
では柳刃包丁から研いでレビューをしていきましょう。
↑が#5000で研ぐ前の写真です。(#2000で研いだ後)
↓が#5000で研いだ後の写真です。
「え?そんなに#2000と変わらない、、、」と思う方もいらっしゃるでしょう。
↑の研ぎ跡はわざと霞ませて(曇らせて)研いだ研ぎ跡です。
そして、↓が刃金部分を光らせて研いだ研ぎ跡です。
かなり違いますよね?軟鉄(地金)部分は基本的に曇りやすいので、光らせていませんが、鋼(刃金)は光らせやすいので、研ぎ方と工夫すればこのように光らせることが可能です。
砥グソは結構出ます↓
写真だとなかなか伝わりづらいですが、他の番手のような黒い砥グソではなく、#5000の砥グソは、砥石と同じ色のグレーの砥グソが出る感想です。
そして、黒い砥グソが出てもグレーの色に邪魔されて分かりにくいので、砥グソが写真だとわかりにくいです。
仕上げ砥石でこれくらい砥グソが出ると非常にヌルヌルしてきます。さらに包丁が砥石にくっついてしまい研ぎにくくなるので、僕個人としては、砥グソは水で流してしまった方が研ぎやすいです。
では、続いてステンレス包丁に行きましょう。
↑が#5000で研ぐ前の写真です。(#2000で研いだ後)
↓が#5000で研いだ後の写真です。
こちらも差がわかりずらいですが、刃金部分が光っています。軟鉄(地金)部分は曇りますね。↓別の角度から見ると刃金が光っているのが分かりやすいです。
この光っている部分を覗き込むと、自分の顔がハッキリ写るので、ご家庭であればこのレベルまで研げれば十分すぎる程だと思います(”ω”)ノ
では、続いて鋼の三徳包丁にいきましょう。
↑が#5000で研ぐ前の写真です。(#2000で研いだ後)
↓が#5000で研いだ後の写真です。
これは、明らかに光っているのがわかりますね。
別の角度からだとこんな感じ↓
細かい傷が残っていますが、とても明るい光に当てるとわずかな傷でも反射して見えます。実際にこの鏡面の部分を見るとそれなりに綺麗な半鏡面くらいにはなっています。
ここから、さらに細かい傷を取り除いてより鏡面に近づけていくのかは、各個人にお任せする領域ですね。
今回は#5000砥石の研ぎレビュー記事で、鏡面に仕上げる記事ではないので、よりリアルな研ぎ跡をご紹介しました。
なので、何も考えず普通に#400→#2000→#5000と順に研いでいけば誰でもこれくらいの鏡面にはなるということです。
みなさんも是非挑戦してみてください(”ω”)ノ
まとめ
- 見た目の仕上がり、切れ味共に、仕上げ砥石としては十分な性能を発揮しているよ。(この#5000があるなら、ここからさらに#8000~#10000とかは購入しなくていいと思う。欲しい人は購入してもいいかもしれないけど、、、)
- 砥グソが出やすく、非常にヌルヌルしてくるので(特に和包丁)適度に砥グソは洗い流した方がいいよ。
- 砥石は減りやすい訳ではないが、気付いたら結構凹んでいるので、こまめに砥石の“面直し”をした方がいいよ。
- 研ぎ感は、【石】というより、【樹脂っぽい】感じなので、刃を立てすぎると砥石がえぐれるので注意が必要だよ。
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