キング砥石【キングゴールドG-1#8000】のレビュー
今回は、キング砥石の【キングゴールドG-1 #8000】のレビューをしていこうと思います。
こちらですね。
この【G-1】も、以前レビューした【S-1#6000】と同様に砥石が台にくっついており、“名倉”が付属しています。
名倉の説明は別の機会に詳しく説明するとして、G-1説明に入ります。
G-1#8000のスペック
- サイズ・・・縦210mm×横73mm×高さ22mm
- 硬さ・・・わりと硬めだと思う
- 使用前の給水・・・必要無し
- 製法・・・おそらくレジノイド系?
今回の【G-1#8000】も以前のレビューで紹介した【S-1#6000】や【F-1#4000】と同様、水を吸わないタイプなので、そのまますぐに使えます。水を垂らしても砥石は吸込みません。 ↓
それではいつも通り柳刃包丁からいきましょう。
↑が【G-1#8000】で研ぐ前の写真です。(S-1#6000の研ぎ跡)
↓が 【G-1#8000】で研いだ後の写真です。
刃金(刃先の鋼)部分は見事に光りましたね。鏡面に出来るタイプのようです。
さらにこのあと、名倉を使って、砥石表面を擦り、砥グソ(泥)をたくさん出してから研ぐと↓
しっかり霞ませる(曇らせる)ことも可能です。
上手く研ぐと刃金部分(刃先の鋼)は光らせて、地金部分(軟鉄)は霞ませて刃境の模様を綺麗に出すことが出来ます。↓
個人的には【S-1#6000】より【G-1#8000】の方が鏡面、霞み両方に対応できるので、好みですね。
研ぎ感は樹脂やゴムっぽさがあるので、これは【S-1#6000】と同じですね。
続いてステンレスの三徳包丁にいきましょう。
↑が【G-1#8000】で研ぐ前の写真です。(S-1#6000の研ぎ跡)
↓が 【G-1#8000】で研いだ後の写真です。
写真ではわかりにくいですね~。
実際の包丁を見ると、霞み(曇り)が少しクリアになって鏡面の部分が少し出てくる感じです。特に刃先の刃金部分。
別の角度から撮ると少し伝わるかと。↓
刃先が光っていますね。50往復くらいしか研いでいないので、ここからさらに研いでいけばもっと鏡面になっていくのかもしれませんが、地金(軟鉄)はこれ以上やってもあまり変わらないかもしれませんね。
そう言えば、砥グソの量ですが、名倉無しでもそれなりに出ます。↓
ただ、【S-1#6000】よりは、砥石自身の砥粒は出てきていない気がします。つまり 【G-1】は、【S-1】よりは減りにくいと考えられます。
減りにくいので、目詰まりも【S-1】よりは起こします。
【G-1】の研いだ後の表面↓
黒い筋みたいのが見えますか?これは、鉄の削りカスや、砥グソなどです。砥石の中に入り込んで詰まっている状態です。
【S-1】の研いだ後の表面 ↓(あまり詰まりがありません)
減りやすいが詰まりにくい【S-1#6000】
減りにくいが詰まりやすい【G-1#8000】
一長一短ですね(*´▽`*)
あっ、でも両者とも過剰なほどに減りやすかったり、詰まりやすかったりするわけではないですよ! “強いて言えば”の話です(^^)/
なので、そこまで神経質にならないで大丈夫です!!
では続いて鋼の三徳包丁にいきましょう。
↑が【G-1#8000】で研ぐ前の写真です。(S-1#6000の研ぎ跡)
↓が 【G-1#8000】で研いだ後の写真です。
こちらも写真だと違いがわかりにくいですが、鏡面な感じが強いのはもちろん【G-1#8000】です。【S-1#6000】でもできなくは無いですが、G-1の方が綺麗に鏡面になります。
別の角度から見ると↑こんな感じ。(研ぎ傷がたくさん残っているのはご勘弁(-_-;))
名倉を使ってから研ぐと↓な感じ。
気持ち霞む(曇る)程度ですね。まぁ僕は必要無いかな~。刃金は光らせたい派なので(”ω”)ノ
キング砥石【キングゴールドG-1#8000】のまとめ
- 研ぎ跡は光る(鏡面になる)タイプだよ。名倉を使えば霞ませることも可能だよ。
- 研ぎ感は、樹脂やゴムっぽいよ。
- ほんの少しだけ詰まることがあるから、面直しついでに表面をこまめに綺麗にした方がいいかもね。ただ、多少詰まったからといって、何か大きな問題になるかと言われたら大した問題ではないよ。
- 切れ味はもちろん申し分ないよ。
- 洋包丁、和包丁共に刃金(刃先)を光らせて地金(軟鉄部分)を霞ませたい人はこの砥石はおススメだよ。
- 鋼でもステンレスでもなんでも研げるよ。
前の記事へ
次の記事へ