かき氷機の刃【初雪】の研ぎ(失敗例)
今回は、かき氷機【初雪】の刃の研ぎで失敗した(お客様からNGをいただいてしまった)ものを載せます。
研ぎ終わった刃をお渡しして、後日ご連絡をしてみたところ、
この刃の持ち主様いわく、「いろんな方法で刃を調整してみたものの、新品の刃のようにうまく氷が削れない」とのことでした。
当時は、原因が全く分かりませんでしたね。当然、僕は初雪を持っていないので試し切りもできませんでした。
「こうしたらいいのではないか?」という仮説をいくつも立ててみたものの、刃はもう手元にないので、どうすることもできません。
お客様に失礼を承知で「料金はいらないので、もう一度やらせてください」とメールでお願いはしてみたものの、お客様からは返事が返ってこなくなってしまい、途方に暮れてしまいましたね。
とりあえず、写真を交えてみなさんに報告したいと思います。
今から載せるやり方は、完全に失敗したやり方なので、みなさんもご参考までに。
では、写真からいきましょう。
↑が研ぐ前の写真です。
↓が研ぎ途中の写真です。完全に刃を平面にして、砥石に刃がくっつくくらい平らに研ぎ直しました。
ちなみに、このお客様は、研ぎの参考になるようにご親切に新品の刃も一緒に送ってくださいました。本当に感謝です。
その際に顕微鏡で新品の刃を見て、【角度】と、【刃の構造】をしっかり観察しました。
刃の角度はここでは言いませんが、刃は、先端に小さな【小刃】がついていました。
小刃があるということは、刃先が別の角度になっているということです。
なので僕は、この時の小刃は、仕上げ砥石で#10000で付けました。
↓が研ぎ上がりの写真です。
分かりにくいですが、極小の小刃が付いています。
見た目はとても綺麗に研ぎ上がりましたが、お客様には満足していただけなかった研ぎになります。
この失敗が、みなさんの研ぎのご参考になればと思います。
この失敗から生み出された仮設
①手研ぎではダメかも、、、(新品の刃は機械研ぎだしな、、、)
②研ぐ際に刃の向きを変えてみてもいいかも、、、(“研ぎの向き”ではなく、”刃の向き”をね)
③仕上げの#10000番手の砥石は必要ないかも、、、(ツルツル滑るのでは?つまり、もうちょっと番手を落として仕上げてもいいかも)
次があるとしたら、以上のことを踏まえて研いでいこうと思います!!
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