キング砥石【キングK-55 #1000】のレビュー
今回は、【キング K-55 #1000】のレビューをしていこうと思います。
こちらは台付きです。
まずはスペックから載せます。
- サイズ・・・縦185mm×横62mm×高さ15mm
- 製造方法・・・ビトリファイド
- 硬さ・・・普通くらい(曖昧ですみません。後ほど詳しく書きます)
- 使用前の給水・・・必要
取り出してみた感じ、最初の感想は「小さめだな~」と思いました。家庭用サイズですね。
調理現場や研ぎ師には物足りないサイズ感ですが、、、(*´з`)
スペックにも書きましたが、水はガッツリ吸うので、使用前はしばらく水を吸わせましょう。なぜ吸わせなければならないのかは、こちらの記事を読んでくださいな。
ではいつも通り、鋼の柳刃包丁から研いでみましょう!!
↑が【キングK-55#1000】で研ぐ前の写真です。(ナニワ研磨工業の【荒武者#220】の研ぎ跡)
↓が【キングK-55#1000】で研いだ後の写真です。
地金は霞み(曇り)が入り、刃金は少しだけ光るといった具合でしょうか。
(刃金は砥グソを利用して研がなかったので、光るように研いでみました。砥グソを利用していたらもう少し霞んだ感じになったと思います。)
荒砥の傷は、ある程度消せていると思います。神経質に完璧に消したいのであれば、もっと低い番手で研いでから【K-55】を使用した方がいいかと思いますが、普通の使用であれば荒砥の後に【K-55】でも十分だと思います。
砥グソは、包丁が削れて黒い砥グソが出る割合より、砥石が削れて砥石色の砥グソの方が少し多めに出るタイプです。↓黒い砥グソも出るので、しっかり包丁が削れていることは確かです。
ですが見る限り、砥石の色の“茶色い砥グソ”の方が多いので少し減りやすい砥石かもしれません。みるみるうちに減っていくという感覚はありませんが、硬い砥石(減りにくい砥石)でもないので、硬さは普通くらいにしておきます。
ちなみに有名な【刃の黒幕】は、たくさん“黒い砥グソ”が出て、“砥石色の砥グソ”はほとんど出ません。タイプの違いが分かるかと(”ω”)ノ
硬さは【普通】と書きましたが、研ぎ感は“石っぽい”のでレジノイド系のように弾力がある研ぎ感ではないのでご注意ください。キング砥石らしい石っぽい研ぎ感で、滑る感覚はありません。「しっかり削れている~(^^♪」という感覚をもたらしてくれます。
続いてステンレスの三徳包丁にいきましょう。
↑が【キングK-55#1000】で研ぐ前の写真です。 (ナニワ研磨工業の【荒武者#220】の研ぎ跡)
↓が【キングK-55#1000】で研いだ後の写真です。
こちらも柳刃包丁と同様に、地金は霞み(曇り)、刃金は光るという感じです。
ステンレスでも滑る感覚もなく、問題なく砥げています。
続いて鋼の三徳包丁にいきましょう。
↑が【キングK-55#1000】で研ぐ前の写真です。 (ナニワ研磨工業の【荒武者#220】の研ぎ跡)
↓が【キングK-55#1000】で研いだ後の写真です。
こちらも他の包丁と同様に、地金は霞み(曇り)、刃金は光るようになりました。
【K-55#1000】であれば荒砥の傷も、大抵の人なら気にならないレベルまで消してくれます。
ただ、ビトリファイドだけあって研磨力はあるので、レジノイド系やマグネシア系の同じ#1000の研ぎ傷よりは深くなるのでは?という懸念は少しあります。
まぁこれはあくまで、僕の予想程度のことなんですけどね。
普通に研ぐのであれば全く気にならない良いと砥石だと思います。
【キングK-55 #1000】まとめ
- 研ぎ感は、石っぽくてしっかり包丁を研いでいる感覚が得られる砥石だよ。
- ステンレスでも鋼でも問題なく砥げるよ。
- 砥グソが結構出るから、地金は霞む(曇る)よ。でも砥グソを利用しなかったら、刃金は若干光るよ。(刃金が光るのは少しだけね)
- 硬さは普通くらいで、砥石が減りやすいという訳でもなく、減りにくいとも言い難い、感じかな。つまりこの砥石の硬さは人により感じ方が違うと思うよ。僕は普通の硬さという印象。
- サイズは、小さ目だけど値段もお手頃だから、お求め安いと思うよ。
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