かき氷機の刃【初雪】の研ぎ(僕の戒め記事)
タイトルにも書いてある通り、かき氷機の刃の研ぎを載せます。
実は、この記事はかなり前に、違うブログサイトで僕が載せていたものです。当時、僕はこの刃の研ぎが上手くいき、ドヤ顔でこの記事を載せていました。
ですが、数か月後に“違うお客様から”別のかき氷機(刃の種類は同じ)の研ぎ依頼があり、その際に「う~ん、イマイチ!」という評価を頂いてしまい、この記事を載せているのがとても恥ずかしくなってしまいました。
ですが、あえてこの記事を載せます。“自分の戒め”になるので。
先にお伝えしておきますが、このかき氷機の刃の研ぎは“本当に”上手くいったか確証がありません。この記事の下に書いてあることは、上手くいったかわからない研ぎ方なので、みなさんはあまり参考になさらないでください。
先に結論から言うと、この刃の持ち主様は、後日感想を聞くと「OKだよ」と言ってくださいました。でももしかしたら、その持ち主様は“気を使って”「OK」と言ってくださったのではないかと、、、そんな悪い予感が頭によぎってしまいます(-_-;)
別の刃で「イマイチ」と評価をくださったお客様の刃の研ぎも、別の記事で載せています。ご興味ある方はそちらもご覧ください。そちらは、完全にお客様から「NG」を頂いた刃の研ぎです。
とりあえず、前置きはこれくらいにしておいて、いきましょう!ではどうぞ!
↓ココから以前の記事抜粋
かき氷機の刃は、研ぎ師によってもかなり差が出るようで、神経使う研ぎの一つですね。
氷を削るのは分かるのだけど、どんな刃付けをつればいいのかいまいちピンときていないのが研ぎ師の本音ではないでしょうか?
なにせ、研ぎ師がかき氷機を持っている訳ではないので、試し切りができのが難点なのです<`ヘ´>
かき氷機の機械ごと持ってきてくれれば試し切りができるんですが、、、( ;∀;)
今は、便利な世の中なので、かき氷用の純氷も簡単に手に入りますし。一度かき氷機使って試し切りしたいな~。
そして、僕もかき氷機を持っているわけではないので、
・冷凍包丁を頻繁に研がせてもらっている経験
・鑿やカンナを研いでいる経験
・過去に研いだことのある、かき氷機の刃の研ぎ経験
これらの経験をかけ合わせて、想像しながら研いでいきます。「今回はこんな角度がいいのかな?」「小刃をこの角度で付けた方が欠けにくいかな?」
なんてことを考えながら研ぎます。
そして、研ぎ上がり、お客様にお渡ししたら、数日後にかならずご意見ご感想を聞きます。
僕自身で試し切りができないものは、必ずそうしていますね。
そして、お客様から「OK!!」というお言葉を頂いたら、「あっ僕の刃の付け方は間違っていなかったな、この角度を覚えておこう」と経験値に変わります。
では刃を見ていきましょう。
お客様ご自身で研がれていたそうですが、上手くいかなかったようで、今回ご依頼に至りました。
見たところ、そこまで酷い状態ではないので、大手術にはなりません。少し研ぎムラがある程度ですね。
裏も大きな問題はなさそうです。
研ぎ上がりがこちら!!
特に角度を変えるような大幅変更とか、そのようなことは必要無く、砥石の面直しを何回も行いながら、忠実に刃の面を整えていきました。
よくコツを聞かれるのですが、コツは、
■刃を小刻みに動かして研ぐこと(動かすストロークが大きいと角度がブレやすいです)
■砥石の面直しを頻繁に行うということ(面倒なのでやらない方が多いですが、これ、かなり重要です)
■同じ場所で研ぐのではなく、研いでいる面を少しずつ移動しながら研ぐこと(砥石の同じ場所で研ぐとそこだけ極端に凹むので要注意)
■刃を抑える時に指の力が刃に均等に伝わるように意識すること(どこか一か所に力が入り過ぎないように)
に尽きます。
これらのコツで研いでいくと、だいたい#2000くらいの砥石から、刃が砥石にくっついてしまう状態が続きます(; ・`д・´)
「刃が砥石にくっつく?」というのは、その言葉とおり、刃の面と砥石の面がペタっとくっついてしまう現象です。刃と砥石の互いがしっかりと平面になっているだけに起きる現象です。
よくカンナを研いでいる方は、そのような状態に出くわします。あと薄刃包丁を研いでいる時もそうなることがあります。
写真を撮るのを忘れてしまったので、ご説明しにくいのですが、【カンナ 砥石 くっつく】でネットで画像検索してもらえればわかります(”ω”)ノ
刃先は、仕上げ砥石#10000で小さな小刃をつけてあります。
小刃が付いているのは、分かりにくいですね(._.)
裏も形が乱れていなかったので、とても綺麗に研げました。
もちろん今回も研ぎ上がってお客様にお渡しした後、数日間使って頂いて感想をいただきました。
今回のかき氷機の刃もお客様から「OK!!」のお言葉を頂いたので一安心です(*´Д`)
ただこのことに驕れることなく、慢心せずに自分の技術を高めていきたいと思います!!
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