砥石の【硬い】、【やわらかい】とは?
今回は、砥石の硬さについてお話ししたいと思います。
砥石を買おうと色々調べていると、レビューなどで、「この砥石は硬い~」とか「やわらかい~」とか書かれていて、初心者の方は「え?硬さって何か意味あるの?どういうこと?」って考えてしまいますよね。
それらの手助けになるように、できるだけわかりやすい表現で説明したいと思いますので、よろしくお願いいたします(*´з`)
この記事は、初心者の方に向けた内容なので、すでにご存じの方はあまり役立つ情報は得られないかもしれません。
砥石が【硬い】のはイメージできるけど【やわらかい】ってどういうこと?
砥石はその名の通り“石”なので、硬いイメージがありますよね?
そうです。そのイメージで当っています。
“やわらかい砥石”も実際触ると硬いです。触ればグニャっと凹む訳ではありません。
では、どうして【硬い】【やわらかい】という表現があるかというと。
“砥石の自体”の【減りやすさ】を表す為です。
鉄(包丁など)と砥石が擦れあえば、どちらか一方だけではなく、両方削れます。
包丁だけでなく、砥石もどんどん小さくなっていくのです。
なので、刃物と擦れあった時に
◆減りにくい砥石を【硬い砥石】
◆減りやすい砥石を【やわらかい砥石】
と表現します。
そして、硬い砥石は【砥グソ】が出にくく、やわらかい砥石は【砥グソ】が出やすいです。
砥グソとは、泥や研ぎ汁とも呼ばれたりしますが、簡単に言えば、研ぐことによって砥石から削れ落ちた石の粒子です。
【硬い砥石】=【減りにくい砥石】=【砥石から粒子が削れ落ちにくい】
【やわらかい砥石】=【減りやすい砥石】=【砥石から粒子が削れ落ちやすい】
ということですね。
砥石の【硬さ】は触った感触ではないよ?
まぎらわしいのですが、砥石を【触った感触】でも若干硬さが違うので、それで勘違いしてしまう場合があります。
“石っぽい感触の砥石”と、“樹脂っぽい(ゴムのような)感触の砥石”と、“鉄っぽい感触の砥石”があるので、それらのせいで【硬い】【やわらかい】の違いがあると間違えてしまします。
でも実際は、減りやすさの違いで硬さが表されるので、気をつけてください。
おススメの砥石は硬いの?やわらかいの?
「減りにくい砥石の方が長持ちしてお得だから、硬い砥石の方がおススメなの?」
という質問がありそうなので、先に答えておきますが、そうでもないです。
やはりどちらにもメリットデメリットが存在します。
記事が長くなってしまうので別の機会にしますが、それぞれの特徴をできるだけ把握して包丁研ぎを行うと、より効率的に、仕上がりも綺麗に研ぎ上がります。
この記事がみなさんの、お役に立てれば幸いです。
それでは、良い研ぎライフを(^^)/
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