牛刀とペティナイフの研ぎ
今回は、“以前当店をご利用していただいたお客様”のご紹介で来てくださったお客様の包丁研ぎを載せたいと思います。
ご紹介とは嬉しいですね!!H様ありがとうございます!そして、今回ご依頼くださったO様もありがとうございます!
それでは、見ていきましょう。
こちらですね。両側から研がれていますが、刃先は片刃気味になっております。
反対側からみとこんな感じです。
今回は、両刃にしてほしいのとのご要望だったので、完全な両刃に仕上げました。
牛刀は「なんでも切る」とのことだったので、あまり削り過ぎず、尚且つ切れ込みやすいようにボチボチの【肉抜き】を行いました。
ペティナイフは、切先(先っちょ)がかなり薄くなってしまうので程々の薄さにしておきました。
反対側も同じ感じで研いであります。
写真の写し方を変えると研ぎ跡がわかりやすくなります。
こんな感じですね。
これらの包丁で意識した点は、出来るだけ軽いメンテナンスはお客様でもしやすいように研ぎ直した点です。
切れ味が落ちてくれば、角度をつけて(角度を上げて)刃先だけ仕上げ砥石を当てて研げば、毎日使っていても1~2か月は長持ちするのではないでしょうか?仕事で使うようで、毎日忙しくて毎回研いでいられないとのことです。僕もその気持ちは分かります( ;∀;)
ある程度薄く研いであるので、刃先だけ研いでも刃が分厚くなりにくく、切り抜けの良さもある程度維持してくれます。
このように時間が無い方でも、刃先だけ研ぐという軽いメンテナンスが行いやすいようにしました。刃先だけなら2~3分で終わるので(*´ω`*)
ここからは雑談↓
そういえば最近youtubeを頻繁に見ているのですが、あるyoutuberの方の言葉がとても印象深く、胸に刺さりましたね(*´▽`*)
胸に刺さったというか、「僕はこういう考え方でお店をやっていこうかな~」と思っていた矢先に同じようなことを代弁してくれていたのでうれしくなったというお話しです。
その言葉とは、
「同業者ばかりを見て仕事するな、お客様を見て仕事しろ」です。
これを聞いた瞬間
「おおおぉぉぉっ!!!!!そうだよね!!!??」
ってなりました(; ・`д・´)
確かに今の仕事で、同業者の実力や動向が気になって仕方ない時期がありましたね。
結構多くの会社に当てはまるのではないでしょうか?
僕は、あの研ぎ師はこういう研ぎ方している。この研ぎ師はこういう研ぎ方している。とか気になって仕方なかったのですが、ある日、「いやいや、うちはうち。自分ならどういうやり方でお客様を満足させることができるかを精一杯考えて実行すればいいんだ」と気づき、それからは、少しずつですが他人のやり方などは良い意味で気にせず、自分なりのスタイルを確立していきました。
ライバルの動向を気にするのは大事ですが、気になり過ぎるのはよくないなと思い、気をつけています。
みなさんも、自分のサービスが同業者を意識しているのか?お客様を意識しているのか?しっかり考えてみてもいいかもしれませんよ(”ω”)ノ
実際、自分達の実力を誇示しすぎて、これは同業者なら凄さが分かるけど、お客様には伝わらないだろうなっと思う表現がたくさんあると思います。そして、そこまで求めているのか?そんな高い値段のものでなくても、少しクオリティーが落ちてもリーズナブルな価格になれば十分満足してもらえるのではないか?などを考えるもの大事ですよね。
もちろん、最高の品質を求める方もたくさんいらっしゃるのでその品質を出せる実力をつけておくことも大事だと思います!!!
まぁ、実力が無いとお客様にに合わせたサービスなんてできないので、結局実力があることが大前提にはなるのですがね(*´з`)
HATOGI屋は、日々精進して、お客様一人一人に合わせた研ぎを目指します!!
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