アウトドアナイフの研ぎ&黒錆加工
今回は、アウトドアナイフの研ぎについて載せたいと思います!!
まずは写真をご覧あれ(”ω”)ノ
全体的にサビついてしまっていますね。
しかも写真中の上側のナイフに至っては黒錆加工されている箇所もサビついてしまっています。
こうなっては、黒錆まで削り取ってしまわなければなりません。
黒錆は、【良い錆】なので、元から黒錆をつけられている包丁やナイフがありますね。良い錆とはどういうことなのかと言いますと。簡単に言えば赤錆の発生と侵攻を抑える為の錆だからです。
赤錆・・・鉄を腐らせてボロボロにしてしまう。鉄が水に着くと自然に発生する。赤というか、オレンジがかっている。
黒錆・・・鉄の表面に膜を張って、赤錆を浸食させないようにする。自然には発生しない。黒色だけどフライパンなどで黒錆加工すると青みがかった色をしてる場合もある。
特徴は簡潔にこんな感じでしょうか?
詳しく書くとそれだけで記事が書けてしまうのではしょります!!
上記にも書いた通り、黒錆は自然には発生しない錆なので、薬品や、鉄を焼いたりして付着してやる必要があります。包丁やナイフで黒くなっている物を見たことがありませんか?
あれが主に黒錆です。あれで、包丁の表面を赤錆から守っています。
今回のナイフは、その黒錆が中途半端に削れてしまっており、さらにその上に赤錆が付着してしまっています。本来なら黒錆の上には赤錆は付着しにくいのですが、ナイフを長期間放置されていたそうで、それではせっかくの黒錆も意味がありません。なので、赤錆と一緒にその黒錆も削り落として全体的に綺麗にします。
研ぎ上がりがこちら!!
一旦、全体的に綺麗に錆を削り落として、上のナイフだけ黒錆加工をしてみました。
こんな感じで、黒くなっているのが分かると思います。でもね、、、
やっぱり黒錆加工辞めました!!!
なので、こんな感じになったのですが↑
なぜ黒錆加工を辞めたのかと言うと
今回の黒錆加工は、薬品で行ったからです。薬品でやると独特の匂いがするんですよ(*´Д`)しばらくすると匂いは消えますが、、、
ちなみに、このナイフの持ち主様は、このナイフをアウトドアで調理に使われるそうなので、この“匂い”と“薬品を漬けられたナイフ”で調理ってちょっと嫌だなと僕個人が思ったので辞めました。
柑橘類の果汁や紅茶を使っても黒錆加工は出来るのですが、時間がかかるのと、その費用も頂戴していなかったので今回は行いませんでした。それと、鉄は焼いて黒錆を付けることも可能なのですが、完成された刃物をもう一回焼くのはちょっと焼き戻しなどのリスクもあるので、それもできません。
ということで、今回は黒錆加工は無しです。
ちなみに、刃先は少し細くして鋭くしました。なぜ鋭くしたかというと、食材を切りやすくする為です。まぁ、包丁と同じくらいになることはないですが、多少刃先が細くなるので、普通のナイフより食材が切りやすくなります。ナイフは多目的用途で作られているので、包丁より丈夫に作られており、厚さがあるんですよね。
その厚さがあまり調理には向いていないと、元料理人だった僕は思うのですが、、、(-_-;)
こだわる方は、ナイフは薪割用(バトニング用)とか、フェザースティック用とか色々目的別で用意することもあるそうですね。
そこまでこだわって色々用意するのなら
もうね、、、ぶっちゃけ、
「包丁くらい用意して持って行ってよ」
っと言いたいくらいなのですが、それは人それぞれ好みの問題なので言えません(笑)
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