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キング砥石【仕上げ砥石 S-1 #6000】のレビュー

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今回は、キング砥石の【仕上げ砥石 S-1 #6000】のレビューをしていこうと思います。

 

こちらですね。

 

この砥石は、ホームセンターにも売っているのではないでしょうか? 僕はホームセンターで見たことがありますね。

 

箱から出してみると、こちらも【F-1#4000】と同様、研ぎ台にくっついています。

そして、名倉も入っています。↓

名倉の説明はこのように書かれています。↓

初心者の方には、

「名倉ってなんじゃい!?砥石じゃないんかい!?どういう使い方すればいいんじゃい!?」という疑問があると思います。 

 

名倉に関しては別の記事で詳しく説明しますね。では、S-1の説明に進みたいと思います。

 

キング砥石【仕上げ砥石 S-1 #6000】のスペック

  • サイズ・・・縦210mm×横73mm×高さ22mm
  • 硬さ・・・普通~硬めの間くらい
  • 使用前の水の給水・・・必要無し
  • 製法・・・おそらくレジノイド系?

 

今回の【S-1#6000】も以前のレビューで紹介した【F-1#4000】と同様、水を吸わないタイプなので、そのまますぐに使えます。水を垂らしても砥石は吸込みません。

 

では、いつも通り柳刃包丁から研いでいきましょう。

↑が【S-1#6000】で研ぐ前の写真です。(F-1#4000の研ぎ跡)

↓が 【S-1#6000】で研いだ後の写真です。

写真だとぱっと見よく違いがよくわからないですよね。実物を見ると#6000で研いだ方が霞んで(曇って)います。

 

「え?#6000の方が光るんじゃないの?」と思った方もいるでしょう。僕もそう思っていました(*´з`)

 

なので意外でしたね~確かに砥グソが【F-1#4000】よりは出るなとは思っていました。

 

研ぎ感は【F-1#4000】と同様、樹脂やゴムっぽい研ぎ感です。粘土のような匂いもして、おそらくレジノイドだと思われます。

 

では次に、名倉を使って研ぎを行っていきます。まずは、砥石表面を名倉で擦っていきます。↓

名倉で擦ると、名倉の粒子砥石の粒子が削れ出てきます。

↑こんな感じで、粒子をいっぱい出すといわゆる【砥グソ(泥)】になるということです。この状態で柳刃包丁を研いでいきましょう!

 

結果がこちら↓

予想通り、綺麗に霞んで刃境の模様が綺麗に出ましたね(^^)/

 

名倉を使う前は中途半端に霞んでいた研ぎ跡が名倉を使うことで研ぎ跡は綺麗になりましたね。

 

切れ味の違いは・・・?「う~ん、差なんてあるか?」程度です(笑)

 

名倉を使うと包丁を霞ませたり、効率良く研げたりするので、使いたい方は使ってもいいと思います。もちろん、名倉が無くても研げるので安心してください。ただ砥石によっては(天然砥石とか)名倉が無いとなかなか思い通りに上手く研げない場合があるので、必需品な時もあります。 

 

では続いてステンレスの三徳包丁にいきましょう。

↑が【S-1#6000】で研ぐ前の写真です。(F-1#4000の研ぎ跡)

↓が 【S-1#6000】で研いだ後の写真です。

写真の質感を変えるとこんな感じ↓

別の角度から見るとこんな感じ↓

どうですか?やはり柳刃包丁と同様、霞んでいますね。若干、刃先が光っていますが微妙です。

名倉を使って研いでみるとこんな感じ↓になりました。

さっきよりは全体的に霞み(曇り)が強くなっただけでさほど見た目に変化なしです(-_-;) 

 

切れ味ももちろん大した差はなしです。

 

続いて鋼の三徳包丁にいきましょう。

↑が【S-1#6000】で研ぐ前の写真です。(F-1#4000の研ぎ跡)

↓が 【S-1#6000】で研いだ後の写真です。

写真を撮った時間帯が違うので、写真の質感が変わってしまって申し訳ないですが、実物を研いだ僕の感想としては、やはり#6000の方が若干霞み(曇り)ます。↑のは砥グソを使わず、光らせようと研いでみましたが、研ぎ傷がなかなか取れませんでした。

 

↓は名倉を使って霞ませる前提で研いでみました。

全体的に霞んで(曇って)いますね。

 

研いでいて気が付いたことは、ほとんど【目詰まり】を起こしていないということでした。もちろん、途中で名倉を使ったので、表面が綺麗に削られたこともありますが、その後に名倉を使わず、しばらく研いでみても黒い砥グソが砥石の中に入り込んでいないのが見てわかると思います。(↓の写真です)

 

減りにくい砥石は、黒い砥グソが詰まって目詰まりを起こしやすいので、砥石を見ると黒い筋が入っているのでわかります。【F-1#4000】の時は、黒い筋がたくさん入っていました。

綺麗なままですね。これは、砥石がある程度削れやすく、新しい表面が出てきやすいということです。

 

なので、裏を返すと、多少は減りやすい砥石ということになりますね。ただ、使用した感じはめちゃくちゃ減りやすい訳ではないです。仕上げ砥石なので、そんなに減りやすい物でもないですし、神経質になるレベルではないですね。

 

キング砥石【S-1#6000】のまとめ

  • 研ぎ跡は、#4000より#6000の方が霞む(曇る)よ。
  • 研ぎ感は、樹脂やゴムっぽいよ。
  • 砥石は、【目詰まり】を起こしにくいから、研ぎ感は維持しやすいかもね(名倉もあるし)。目詰まりを起こしにくいということは、ある程度砥石が減りやすいということに繋がるから、もしかしたら#4000よりは減りやすいかもよ。
  • 切れ味は、#4000と比べてもそんなに大きな差は無いよ。
  • 和包丁を霞ませて、刃境(波紋みたいなやつ)を出したい人はこの砥石がお勧めだよ。

“キング砥石【仕上げ砥石 S-1 #6000】のレビュー” への1件のコメント

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