剛研【新】#400のレビュー
今回はナニワ研磨工業の剛研シリーズの【新(あらた)】をレビューしていきます。
写真は↑な感じです。
ナニワ研磨工業の営業マンさん曰く、シャプトンの【刃の黒幕】を意識して作られた砥石らしいです。
ライバル砥石ですね。
なので、性能もサイズ感もそっくりです。
箱が研ぎ台になるところもそっくりですね(笑)
ただ、ラインナップは、#400、#600、#800、#1000、#2000、#3000、#5000、#10000となっており、刃の黒幕とは少し違います。
個人的には、#600~#800あたりは、使ったことが無いし、今後も使いたいとは思わない中途半端な粒度なので、購入していません。
では、さっそく#400のレビューをしていきましょう!
まずサイズは、 210x70x15 となっており、刃の黒幕と全く同じです。
製造タイプは、マグネシアタイプだったと思いますが、最近のナニワ研磨工業さんの砥石はマグネシア、ビトリファイド、レジノイドの3種以外にも特殊な作り方をしているらしく、一概には言えないらしいです。
ですが、【新】はマグネシアタイプに近いですね。
【刃の黒幕】は、#120~#320があるのに対して、【新】は#400からはじまるので、少し物足りないですが、無い物ねだりしても仕方が無いので、我慢です(-_-メ)
まず、柳刃包丁からいきましょう。
↑研ぐ前の写真です。
↓研いだ後の写真です。
#400なので、傷は浅めだとは思いますが、やはり、#400だと思いっきり削れる感はないので僕個人の感想で言わせていただくなら、研磨力は物足りないです。まぁ、#200あたりの傷を消すのに使用する砥石という位置づけでしょうから、がっつり削れる研磨力は期待しない方がいいです。
研クソはボチボチでますが、多すぎることはないです。
続いて、ステンレスの三徳包丁です。
↑が研ぐ前の写真です。めっちゃ光っていますが、少し他の砥石の#8000で鏡面の実験を行っていました。
↓が研いだ後の写真です。
ステンレスでも問題なく研げます。
滑る感じもなし。ただ、ゴリゴリ削れる感じもなく、サラサラ削れていく感じ?(笑)
続いて、鋼の三徳包丁。
↑が研ぐ前の写真です。これも鏡面の実験をしていたので少し光っています。
↓が研いだ後の写真です。
鋼に関しても滑る感じはなく、サラサラ削れていく感じでした。
3種の包丁を研いでみた感想は、総じてどれもしっかり砥げるが、ゴリゴリ削る為の砥石ではないということです。
#400よりも荒い砥石の傷を消す為の砥石であり、包丁を鏡面にしたい場合でない限り、使う必要はないかなと。#220辺りの砥石があるのであれば、これはわざわざ購入する必要はないかな~。
仮に#400か#200の砥石のどちらか購入を迷っているのであれば、僕は#200の砥石をお勧めします。
理由は、単純に#200の方が素早く削れるからです。
僕は、“鏡面を目指さないのであれば”、“時間に制限があるのであれば”、出来る限り早く研ぎは終わらせるべきだと思うので、効率を重視するとを考えると早く削れる砥石の方がいいと思います。もちろん、荒すぎ削れ過ぎは問題外です(;一_一)
まとめ
- 【新】の#400は、他メーカーの#100や#200あたりの傷を消すのに能力を発揮する砥石。
- 当たり前だが研磨力は、#100#200よりも弱いので、欠けを取り除いたり、大幅な刃の修正には向いていない。(できないことはないよ。#200の砥石に比べたら時間がかかるというだけ)
- 砥石の減り易さは、普通。減りやすい訳でもなく、減りにくい訳でもない。いや、どちらかというのであれば減りにくい方になるのかな?ホームセンターに売られている安い砥石(有名包丁メーカー【○印】のコンビ砥石のアレね)よりは減りにくく長持ちするよ。
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