ちょっと変わった【鉈】の研ぎ
今回は、一般的な形ではない鉈の研ぎを載せたいと思います。
こちら。
長いうえに、内側にカーブしており、さらに先端も90度に曲がって刃が付いております。
かなり珍しい形ですね。
こういったカーブ刃線は普通の砥石だとやりずらくて仕方がないので、
アレを使います(*´▽`*)
アレとは、、、。
そう、コッパです↓
左から、#220、#1500、#5000、#8000のコッパです。
コッパとは?
簡単に言えば【砥石の欠片】です。この名称は主に天然砥石に使われるのですが、天然砥石を採掘して、各規格のサイズに切り出して成形する際に出る“切れ端”のようなものです。小さく、形が不均一なものです。なので、主に名倉代わりに使われたり、今回の研ぎの様に曲面を研ぐ際に重宝されます。
上の写真のコッパは人造砥石のものなので、成形する際に出てきたものではなく、僕が人造砥石を粉砕して作ったコッパになります。余った砥石をこういった形にしておくと、いろんな研ぎに対応できるので、興味ある方は是非作ってみてください。
え?作り方? な~に、簡単ですよ。
砥石を割るだけです(*´з`)
ということで、コッパを使って研いでいきます!!
↑が#220で研いだ後の写真です。
こういった刃物をコッパを使って研ぐ時は、刃物を固定して、コッパを手に持ち、コッパを曲線に沿って動かして研いでいきます。
なので、誤って手を切らないように十分注意して研いでください。軍手や、厚手の手袋をした方がいいかもしれません。
僕は、この研ぎ方で昔おおちゃくして、指を思いっきり切りました(-_-;)
指を切らないように注意しながら、#1500→#5000→#8000と進めていきます。
そんなこんなで、#8000まで研いだ後がこちら↑。
別の角度からだとこんな感じ↓
ある程度の鏡面くらいにはなりました。依頼主様から「鋭めでお願いします」とのことだったので、軽いハマグリ刃(コンベックス)程度にしておきました。本当は、もうちょっと丈夫なハマグリ刃(コンベックス)にしたかったのですが、要望とあらば仕方ありません(”ω”)ノ
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