シャプトン 刃の黒幕 #220のレビュー
今回は、刃の黒幕#220のレビューをしていきたいと思います。
いや~僕は、#200クラスの砥石が好きでして。
メーカーはこだわりなく、#200クラスの砥石は愛用しております♪理由はレビューと織り交ぜながらご説明させていただきます。
ではいきましょう!
こちらですね。製法はメーカー曰く、【マグネシア】だそうです。
荒砥石#220はどんな時に使う?
#220と言うと結構粒子が粗い砥石になるので、包丁に欠けがある時や、刃先が丸くなりすぎてたくさん削らなければいけない時に使うと良いです。研ぎ傷も深いです。
裏はこんな感じで、メーカー名とか色々記載されています。なので、裏側ではなく表から使う方がいいかもしれません。
サイズは縦210mm、横70mm、高さ15mmと記載されています。一般の方からすると十分な厚さかもしれませんが、研ぎ師の僕からするともう少し厚みが欲しいところですね(*´з`)
ケースも実は使い道がありまして。
裏側に滑らないようにゴムが付いており。
上に砥石を乗せて研ぎ台にすることができます。
ですが、あの下側に付いていたゴム、、、あまり意味が無く、結局ケースが滑るので、下に濡れ雑巾を敷いた方がいいです(-_-;)
刃の黒幕シリーズは水をほとんど吸い込みません。なので、水を垂らしてもこんな感じで、表面に水がしばらく残っています。
使っていけばもう少し吸い込むかもしれませんが、もの凄く吸収することはありません。なので研いでいる途中に、頻繁に水を補給する必要がないです。もちろん多少は水を垂らす必要がありますよ(”ω”)ノ
刃の黒幕#220で柳刃包丁を研ぐ!!
まず研ぐ前の写真です。
刃の黒幕#1000で研いであるので多少霞んでいます。
ここから#220で研いでみます。
包丁を80往復ほどして、砥グソはこんなくらい出てきました。「あれ?意外と少ないな、、、」と思いましたが、新品なので最初はこんなもんかもしれません。 (もうしばらく研ぎ進めたらたくさん出てきました )
こちらが、#220で研いだ傷です。#120に比べて砥グソが出るので多少研いだ面は霞みます。ですが、霞み具合より研ぎ傷の方が目立ちますね。
やはり、#220の研ぎ傷も深めです。
#120に比べて滑る感覚は一切なく、ゴリゴリと削れて行ってくれます。この感じが好きなんですよね(*´з`)
砥グソがそれなりに出てくるのがその要因の一つでしょう。砥グソが出やすいと目潰れや目詰まりが起こりにくく、表面が削れ落ちて新しい層がすぐ出てくるので研磨力があまり落ちません。
その反面、砥石が減りやすいという欠点がありますが、、、
刃の黒幕の#220はそれでも減りにくい方だと思います。
刃の黒幕#220で鋼の三徳包丁を研ぐ!!
研ぐ前の写真です。
こちらも、前回の刃の黒幕#1000で研いだ傷が付いています。
そして、こちらが研いだ後の写真です!
傷が深くなっているのがわかりますか?ちなみに、この包丁は全鋼なので、刃境の模様が出ることはありません。
こちらも研いだ感じは、滑る感覚が一切無く、ゴリゴリと削ってくれます。
鋼にも相性がいいことがわかります。
特に問題なく砥げ、感想も柳刃包丁と同じなので、次の包丁に移ります。
刃の黒幕#220でステンレスの三徳包丁を研ぐ!!
こちらが研ぐ前の写真です。
他の包丁同様、刃の黒幕#1000で研いだ時の傷が残っています。
そして、こちらが#220で研いだ写真です。
わかりますか?研ぎ傷が一段と粗くなって傷が斜めにシャーっと入っているのが見て取れます。
この包丁でも滑る感覚は一切無く、ゴリゴリと削ってくれます。
ステンレスでも全く問題なく砥げますね!!
ちなみに、最初の方に砥グソが少ないと書きましたが、3本目の包丁を研ぎにかかっている時には、すでにたくさん砥グソ出てきていました。
もちろん、砥グソ無しでもしっかり研げます。砥グソを洗い流して研いでみましたが、しっかり削れてくれました(”ω”)ノ
結論!!
長所・・・ 包丁が滑る感覚が無く、しっかりと削ってくれるよ。目潰れや目詰まりが起こりにくいよ。つまり荒砥としての能力をしっかり備えていて癖が強くなくて扱いやすいよ。
短所・・・個人的には荒砥としての短所はあまり見つからないよ。
その他の特徴・・・砥グソ(泥)がまぁまぁ出るよ。硬さは硬すぎず、柔らかくもない、中間くらいかな。
この砥石に向いている包丁・・・鋼にもステンレスにも、和包丁にも全てに対応できるよ。
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