斧(手斧)の研ぎ!!
今回は、斧(手斧)の研ぎを載せたいと思います。
実は、斧(手斧)の研ぎ依頼は結構あります。
使い古された斧を研いでくれと言われることもあるのですが、それよりも新品の斧を研いでくれという依頼の方が多いですね(*´з`)
「新品の斧を?」と思う方もいるかもしれませんが、新品の斧は刃が付いていない(刃先が丸い)ことがあるのです(゚Д゚;)(輸送時の刃欠けを防ぐためと言われています)
なので、そういった斧を購入したら、自分で研いで刃を付けなければならないのです。
そういった経緯があり、研ぐのが分からなかったり、面倒だと感じた場合に、僕のところに依頼があるんですね~。
↓の斧もよく研がせていただくタイプの手斧ですね。赤い色が特徴的な手斧です。
分かりづらいですが、刃先を触ると丸くなっており、全く鋭くないです。
これを研いでいきます。
↓が荒砥#220で研いだ後です。
↓が中砥石#1000で研いだ後です。
↓が仕上げ#5000で研いだ後です。
たまに、「斧で紙が切れるくらい鋭い刃を付けてくれ」と依頼される方がいらっしゃいますが、使用用途が明確で使い慣れている方でない限り、あまりおススメしていません。
このタイプの斧での作業は、木を“切る”というより“叩き割る”というニュアンスの作業になるので、紙がスパスパ切れてもそんなに意味をなさないような気がするのです。
なぜそう思うのかと言うと、僕は“薪”を持っているので研ぎ終わった後、その斧で【薪割り】をするのですが、紙がスパスパ切れる斧と、あまり紙がスムーズに切れない斧とで、そこまで大きな差があるように思えません。むしろ、斧は丈夫で長持ちした方がいいので、欠けにくい刃を付けてあげた方が良く、刃先は太めのハマグリ刃で仕上げます。もちろん、刃が木に当たった瞬間に入り込まないと意味が無いので、刃が入り込むくらいの鋭さは付けます。
斧にも様々なタイプの斧があるので、一概には言えませんが、仮に鉈のように“叩き切る”ように使うのであればもっと鋭く研ぎ上げますけどね(*´▽`*)
なので、研ぐ前にお客様に使用用途をよく確認したから研ぐようにしております。
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