キング砥石の【キングハイパー】#2000のレビュー
今回は、キング砥石の人気商品【キングハイパー】の#2000をレビューしていこうと思います。
こちらですね。
キングハイパー#2000のスペック
- 製造方法・・・ビトリファイド
- 硬さ・・・普通~硬めくらいかな(僕の感想)
- サイズ・・・縦205mm×横70mm×高さ25mm
- 使用前の砥石への給水・・・必要
松永砥石という販売会社の担当者さん曰く、キングハイパーシリーズは、研磨材(砥粒)が同じ方向に向くように作られており、さらにその研磨材も上質なものを使っているそうです。
なので、他のシリーズより手間がかかっていて、原価もかかっているので割高にはなるそうですが、性能は他の砥石よりはるかに上らしいです。
ちなみに、ハイパーの#1000の方が#2000より大きい(高さが1cm高い)のは、同じ大きさにしてしまうと、#2000がかなり高額になってしまうから少しでも値段を抑える為に少し高さを低くしたそうです(”ω”)ノ
僕的には、#2000の方でも25mmもあるので、十分ですけどね。
サイズ感は#1000も#2000も申し分なしです(*´▽`*)
最近は高さ15mm辺りの砥石が増えていますが、、、僕のような研ぎ師は最低でも20mm以上は欲しいです(*´з`)
そういえば、キングハイパー#1000のB級品は、高さが記載してあるサイズと2mmも誤差がありましたが、正規品の#2000はしっかり記載通りのサイズでした(^^)/
キングハイパーはビトリファイド系(陶器のような作り方)なので、水をたくさん吸収します。使用前にはしっかり水を吸わせてヒタヒタのスポンジのようにしましょう。
なぜ水を吸わせる必要があるかは、こちらを読んでください。
使用前は水を垂らしてもすぐに吸収します。↑
水を垂らしてもすぐに吸収しないくらいまで、水を吸わせておきましょう!
では、使用前説明はこの辺にして、いつも通り柳刃包丁から研いでいきましょう。
↑キングハイパー#2000で研ぐ前の写真です。(キングハイパー#1000の研ぎ跡)
↓キングハイパー#2000で研いだ後の写真です。
#1000が霞まずに光ったので、#2000も光ると思いきや、しっかり霞み(曇り)ましたね(; ・`д・´)
意外ですね~砥グソもボチボチ出ます↓
砥グソの色は黒いですが、鉄クズだけという訳ではなくしっかり砥石の粒子も剥がれて出てきている感じです。
だからこんなに霞むんですね~。
続けてステンレスの三徳包丁です。
↑キングハイパー#2000で研ぐ前の写真です。(キングハイパー#1000の研ぎ跡)
↓キングハイパー#2000で研いだ後の写真です。
こちらは予想通り霞みましたね。しかしまぁ~ガッツリ霞み(曇り)ました、、、。
ちなみに、柳刃包丁もステンレス三徳包丁も光らせようとして、そういう研ぎ方をしたのですが、光りませんでしたね。諦めました<`ヘ´>
なので、光らせるのがお好きな方は#2000は違う砥石にした方がいいかもしれません。もちろん、どのメーカーの砥石でも#2000程度では完全な鏡面にはならなので光らせると言っても【若干】ですけどね。
続いて鋼の三徳包丁です。
↑キングハイパー#2000で研ぐ前の写真です。(キングハイパー#1000の研ぎ跡)
↓キングハイパー#2000で研いだ後の写真です。
うーん、ムラができました、、、。綺麗に霞むわけでもなく、光るわけでもなく中途半端です。
でもまぁ研ぎ面を綺麗にしたいのは、僕のこだわりのようなものなので、気にされない方は大した問題でもないと思います。
切れ味も一般家庭では問題ないくらいあります。キングハイパーの#2000で研ぎ終わったところで、料理に何か悪い影響が出ることは無いでしょう(”ω”)ノ
こだわる方は、ここから#5000とか#8000に移行してもいいと思いますが、切れ味の差は微々たるものなので自己満足の世界ですね。
キングハイパー#2000のまとめ
- 砥グソは砥石自体の粒子がボチボチ出るよ。だから、包丁を研ぐと霞み(曇り)やすいよ。
- 砥石自体の粒子が出やすいということは砥石が減りやすいということになるよ。確かにキングハイパーの#1000よりは減りやすいかもしれないけど、それでもめちゃくちゃ減りやすいという訳でもないからそんなに心配しなくてもいいよ。むしろ、そんじょそこらの砥石よりは減りにくい方だと思うよ。
- 研ぎ感は石っぽい感じで、ブレーキがかかる様に食いつきがいいよ。
- 大抵の刃物は研げるし、サイズも大きい(高さがある)ので、長持ちすることを考えると結構おススメだよ。
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