セラミック包丁の研ぎと反省
今回は、セラミック包丁の研ぎを載せたいと思います。
まずは、こちらをご覧ください。↓
京セラの“標準クラス”のセラミック包丁
大きな欠けがありますね。
1㎝程もあるので、一般家庭の方でこれを直すのは、余程の技術、道具、知識がないと1日で直せないレベルだと思います。
逆を言えば、技術と知識と道具があれば比較的にスムーズに直せます。
研ぎ終わりがこちら。刃先側を大幅に削った為、刃先が少し分厚くなってしまいますが、金属系の包丁と違い、”肉抜き”(包丁全体を削って薄くする作業)が出来ない(やらない方が良い)ので切り抜けが悪くなりますが、その辺はご理解をお願いしたいです(._.)
肉抜きをやらない方が良い理由は、セラミック包丁が薄くなれば、その分欠けやすくなるからです。それと、セラミック包丁を肉抜きするととんでもなく時間がかかります。それはもうメーカーにお願いしたほうがいいかもしれません。メーカーもやってくれるかわかりませんが(*´з`)
続いてこちらの黒いセラミック包丁! これがとても大変だった、、、(*´Д`)
欠けは、写真だとわからないレベルの小さい欠けがたくさんありました。
ただ、いつものセラミック包丁なら1時間以内に終わるのですが、これは2~3時間以上はかかりましたね~
なにせ今まで研いだセラミック包丁の中でも一番硬かったです!!
全然減らない…研いでも研いでも欠けが無くならない…(*´Д`)
やっと欠けが無くなって、刃先を細かく研ぎあげて、さぁ完成だ!試し切りだ!!と意気込んでフルーツを切ってみたら、、、
フルーツが全然切れない、、、(‘Д’)(‘Д’)(‘Д’)
紙はスパスパ切れるのに、、、なんで????
ということでダイヤモンド砥石の荒砥からやり直し<`ヘ´>
調べてみたらこのセラミック包丁、京セラのグレードの高いセラミック包丁かもしれません、京セラの高いグレードのセラミック包丁は、強度、硬さが向上しているそうで、それがいつもより研ぎにくい原因だったと予測しております。
でもね、、、
京セラって書いてないんだよね~~~(-_-;)
デザインは京セラの高いグレードのセラミック包丁にそっくりなんだけどなぁ、、、
OEMで他メーカーが、京セラに作ってもらったのかな?
まぁ、すったもんだあって、ようやく研ぎ終わりです。
今回は、
ダイヤモンド砥石(電着タイプ#150と#600)で粗削り
↓
研ぎ機(水冷式)#400で面を整え
↓
ダイヤモンド砥石(レジノイド系の#1000と#6000)で仕上げ
で、なんとか切れ味が戻りました。
ただこの包丁のお客様には、指定のお時間にお渡しできなくて、申し訳ないことになってしまいました。
本当に申し訳ございません。二度とこのようなことがないよう努めます。
そして、自分の実力不足が招いた結果なので、これを猛省して、今後に活かします!!
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